合成皮革・人工皮革・ファブリックの企画製造卸販売
特徴と構造
まだまだ知られていない合成皮革の構造。
いったいどのような仕組みになっているのでしょうか?
合成皮革の構造
- 湿式構造
- 基布の上にウレタン樹脂に、水に溶ける溶剤を混ぜ直接含浸し、水・温水中をくぐらせることで微多孔層を形成します。
これが湿式層と呼ばれる中間層となり、クッションのような役割を果たし、ベースとの一体感を醸し出すため、しなやかで上質な風合いをもつ合成皮革となります。
- 乾式構造
- また、この湿式合皮に比べてシンプルな工程の乾式合皮があります。
こちらは基布の起毛をそのままクッション層として利用、ウレタン塗料を塗布し表皮としたり、発泡剤を混入したウレタン塗料を反応させクッション層を成形させる方法となります。
現在流通している人工皮革のほとんどが基布に直接、表皮層を施す乾式構造になっております。
これはマイクロファイバーの非常に高価なベースを使用しているため、ベースそのものにクオリティの高いクッション層が形成されていることが要因となります。
合成皮革・人工皮革の特徴



- 1厚み、風合い、色、艶などが安定した商品
- 2外観の意匠性の選択範囲が広い
- 3定尺で取り都合が良く、価格に魅力がある
- 4カビが生えにくく手入れ保管が簡単
- 5耐久、通気、透湿、抗菌、ストレッチなどの機能性対応が可能
- 6色落ちが少ない
銀付きタイプ
基布上にウレタン樹脂を塗布、表面層を形成する。 このポウレタン表皮を銀面と呼ぶ。
スエードタイプ
合成皮革では湿式層をバフィングし、人工皮革ではマイクロファイバーによる三次元立体繊維構造起毛させ、天然スエードのしっとりとしたタッチを表現。
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合成皮革の基布
織・編布
織機を使い織った布や編機を使用した編布(ニット)
不織布
「織らない布」であり、繊維同士をニードルパンチなどで絡ませることが多い
含浸布
織・網布に樹脂を含浸させたもの
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人工皮革の基布
特殊不織布
ランダム三次元立体繊維構造を有する繊維層を主とした基材にポリウレタン、またはそれに類する柔軟性のある高分子物質を含浸させたもの